【人】 二年生 鳳 凛──わっ! [先を行く落川に、いつもより足を速めてついていっていた凛がぶつかる。 彼は凛がついてきているか確認のために振り向いたようだった。] 急にとまるから驚きました………… [彼に飛び込んでいったような形になったので、見上げた顔も間近。 とは言っても半分帽子で隠れているし、凛からは花火の逆光で影になり表情はよく見えない。 それがなんとなく、寂しいような不安なような気がして、凛はヨレたシャツの裾を控えめに摘まんだ。] これではぐれませんから。 [微笑みかけた凛の頬を、赤や緑へと様々に色彩を変える花火が照らしていた。] (218) 2021/07/26(Mon) 8:46:34 |