【人】 坊っちゃん バラニ──ああ、わかった。 それならいくらでもお話してあげよう。 可愛い可愛い、小さなお姫様と王子様のためにね。 [そう冗談めかして子供たち二人を抱き寄せて膝に乗せる。 そうして彼らに語って聞かせるのは嘗ての勇者とその仲間たちの冒険譚や、勇者とお姫様のロマンス。 子供向けの絵本にのっているものからどの歴史書にも記されていない物語まで、僕の話は我ながら内容に富んでいて。 だからこそ、仲間たちからもほら吹きだとか空想家だなんて言われてる] (229) 2021/12/09(Thu) 12:11:22 |