【人】 蕃神 雷恩 もう、触れなくて いいよ。 「――『祓』はもう、不要だ。」 [それを羅生に告げたのは。多分彼が。 桜花に向けるような笑みを”浮かべられなくなってから” 植物は、自身に向けられたものを受け止める。 それが正であれ、負であれ。 相手が自覚していようがいまいが、それを、受け止めて。 考え抜いた結果が。その発言だ。 距離を置かれる前に。自分からおいてしまおう。 そうすればこれは自我の芽生えのプロセスと処理される。 お前が、”不具合”を起こしたのではないのだよ。 己が植物に偏っていることは自覚している。 最初に産み出されるということは、 模範となるものがないということである。 どれが正解なのかはわからない。からこそ。 己は直青の質問>>0:149に「言語化できない」と返す。 ――失望を恐れている。 廃棄を恐れても、いる。 だがその恐れすら間違いであったなら。 ゆっくり、思索し根を張りながら「宿題」を考えている様は 遠目から見ても。はたまた近くから見ても。 ただの、植物たらしめているようにしか、見えないだろう>>228] (231) 2023/11/22(Wed) 12:52:07 |