や、お前と衣代も、まあそうなんだけどさ……。

[状況としては似たようなもん。"単に告げる機会がなかっただけ"。 >>229

けど、秋に俺の店来てくれた時に、俺は告げようと思えば告げられたんだ。

なのにわざわざ、律が寝てるタイミングで桜輔にだけ伝えたみたいになったのが、ずっと喉の奥の小骨みたいになってたからさ。]

　"おめでとう"も、なんか違う気がすっけど……。
　でも、あんがと……って、

[なんだろな、お互い片思い状態でやっと思いが伝わった、って感じとは違うから、"めでたい"かどうかは良くわからない。

俺の側は、奴に向けてた感情が、ああこれ、"好意"って括りで良いんだとじわじわ少しずつ気付かされた、みたいな感じで。

いや、秋月の側はどうなんだろ。あの廃校で俺の事は"特別"なんだと、だから抱けるんだという意味合いのことを告げられた記憶はあるけど。でもそれも10割が"好き"って方向の執着とは違うだろと俺は思ってて。

そのあたりの事は気恥ずかしくてちゃんとは聞いてないし、あんま過去のこと掘り下げる必要もねーかなとは思ってるけどな……って、ぐるぐる呆けた顔して考えてたとこで、強めにばしんと背を叩かれた。]