【人】 一年生 花巻 楓もみじちゃんを、おねえちゃんを おいこさなくて おいていかなくてすんだんだって、 よかったって、おもってるのに [それでも、寂しい気持ちがどうしても抑えられなくて。 止まらない涙に顔を手で覆っていたけれど、 先生のもうすぐ花火が終わるという声に、手を下ろして。 見上げた空に咲いたのは、大きな大きな千輪菊。 赤と緑の小さな華が重なったその姿は、 境内の奥の、大きな楓の木に似て見えて。 思い出したのは、やっぱりあの、優しい笑顔] (237) 2021/07/29(Thu) 22:06:41 |