人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

さっき見た光景でさ。

俺の好きな人が、俺の友達に告白してたんだ。
それを見て……俺はその、友達に対して。

──「狡い」って、思っちゃったんだよ。

あいつ絶対そんなつもりないのに。あいつは何も悪いことしてないのにさ。
もうだめだ、俺あいつに顔向け出来ない。
せっかく友達になれたのに。

[コーヒーのカップに大粒の涙が落ちる。
ああくそ、しょっぱくなっちゃうじゃんか。

カップの中の黒い液体。そこに映る表情はひどく不細工だ。
腫れぼったい目。赤くなった頬]
(238) memeri 2023/03/07(Tue) 22:02:33