【人】 詐欺師 アダム……そうなの、その怖い女はね。 愛らしい笑顔を振りまいて、近付いてきた男の 富を食い尽くしたら。 また別の獲物を求めて、国を渡るの。 [ その世間話の一環で あくまでただ見聞きしただけと言った風を装って とある女の話もした。 今まで出会った中で、一番ひどい女の話を。 服装の変化もあるだろう。 昨日の楚々としたお嬢様然としたものより 自身の口調が砕けていることに、 アダムは気付いていた。 しかし改めるつもりにはなれなくて。 彼は違和を感じているだろうか?と ちらり、目線を上げて確認した程度。 ] (240) 2020/05/15(Fri) 1:36:28 |