【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ヴェルトの部屋を出て、洋館の廊下を歩き続けていた。 ヴェルトが心配なのは事実ではあるが 見ているだけで何が出来る訳でも無く むしろ、己自身の無力さを痛感するだけだと 部屋自体はすぐに立ち去っていった。 案じてくれている彼にはきっと大丈夫、と頷いて>>119] 僕が恩人? そんなに大それたものでもないと思うけど ……そう思ってもらえるなら嬉しいけどね。 そうだよ。君とだよ。 本当は昨日、話を聞きに行きたかったけど 片付けておかなければいけないことがあってね。 気付けば呼び出すには遅い時間になってたんだ。 [ 彼が因縁の相手と話をしていたように。 男もまた、過去の因縁の話で長引いてしまったのだ。 少なくともこの場には彼しかいない。 いつも通りの反応だな、と思いながらも 見上げる視線はどこか、普段に比べて>>120] (245) 2022/12/21(Wed) 22:56:18 |