【人】 蕃神 雷恩[微睡む君は、どんな夢を見ているのだろう。>>242 ――夢。己はみたことのないもの。 植物の割合が多いからなのか。 それとも、見ることを拒絶しているのか。 何方にせよ、躰は睡眠をとることはあっても 何処か意識は、覚醒していた。 植物は睡眠をとることはない。 明暗に反応する就眠現象 或いは傾性と呼ばれる日照や温度への反応での花弁の開閉など 同じ運動を繰り返す現象はあるけれど。 旧人類の植物生理学会という学会での研究結果では そうである、らしい。 体を休めることはあっても 意識は沈むことはなく。 ずっと、ずっと、ずっと、ずっと ――ずっと、考え続けている。 色々なことを。色々な経験を思い起こしている。 傷ついたこと、嬉しかったこと。 そういった感情を最近自覚したことで それを思索することが増えた。 彼女が意識を飛ばしている際に、抱きかかえながら 己は常のように思考を巡らせていた、ところ>>243] (247) 2023/11/25(Sat) 19:51:27 |