【人】 蕃神 雷恩[とはいえ、なんとなしにこの場から すぐに立ち去るのもなと再び根を伸ばそうとして ――重陽に見つかった。 つい、おかあさんごめんなさい。といいそうになるのは 彼女の口調の所為だろう。 ……彼女と定義してよいのだろうか。彼のほうが良いのだろうか。 謎は尽きない。] ……直青達が心配するのか。 重陽もか? そうなら、帰らなければならないな。 [別に惚けていることはなかったのだが というより凪いだ様子で根を張るのはいつも通りなので そんなことはない、と一度首を横に振った後。 どうも、羅生と直青と桜花ら3人で 何かを行っているのだということを知る。 なるほど、俺は邪魔者にはなるまい。 己は彼に連れ添われ、居住区まで歩きながら心の内で誓う。 己は、気遣いを覚えたのであった。*] (250) 2023/11/25(Sat) 19:52:34 |