【人】 巫凪 桜花[眼下へと差し出された果実>>206 己の力を行使して成長を促し、瞬く間に実らせたそれは、 そうして築かれた庭には、不似合いな存在に思えて] ああ、それは。 …君の庭に、無粋なことをしたね。 [問う声に、自分のしたことだと暗に告げ。 伸ばした指先で果実の丸みを頂から麓まで辿り、手遊ぶ] でも、俺にとっては。 これも、遊びみたいなものなのかも知れないな。 この子に触れて、擽って。 俺を受け容れてもらうのは、愉しかった。 [己と根を同じくするものの深くに触れて、 生命の形を詳らかに識り。 受け容れて、と真摯に囁く。 元は同種と交歓する悦びを、此処で得た] (252) 2023/11/25(Sat) 20:30:50 |