人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 マシロ

 ― 新制服と白うさぎと、 ―



  神田さん、いらっしゃいませ!
  カウンターまだ空いてますよ。

  今日はコーヒー、食前で良いんですか〜?
  いつも食後に頼まれるのに。


[ その日はムール貝でやたらテンションの高いうさぎが一羽。
  おやおや元気だ、と思いつつ
  好物の調理なら張り切るものだろうというのは理解出来る。
  すっかり手慣れた一人前のアリスブルーを見守りながら
  来店した彼を、白うさぎとして出迎えよう。>>228

  お好きな席へ、という挨拶は
  恋人になって暫く後。カウンターへの誘導に変わり。
  先にオーダーされたコーヒーを淹れながら、
  珍しいですね?と首を傾いで。

  白いコーヒーカップに神田ブレンドを注ぐ手付きが、
  危うく狂う羽目になりかけた。 ]
 
(253) 鬼葉 2023/03/16(Thu) 16:29:31