【人】 オリガミ部2年 近藤 絵理香──昼、森で── ん、……。 [唇ではないところに降る口づけ。 それにぴくりと体が震える。 予想外の所に落ちたからなのだが、唇に指先で優しく触れながら落とされるそれに、いちいちぴくりと体が震えるのがなんだか恥ずかしかった。 ようやく重なった唇は、優しく甘く。 そして瞳を閉ざしてはいるものの、横に別の誰かがいると言う事実が羞恥心を増してくる。 声を出さないように気をつける。 握り締めた拳が、ふる、とかすかに震えた。] (256) 2020/11/28(Sat) 23:38:30 |