【人】 天国から舞い降りた 小泉義哉―― とあるお盆の日のこと ―― [ 美術館の災害から>>n0、数か月後のお盆のこと。 義哉は初めて現世の地へ下ることを神様から許された。 胡瓜の精霊馬に乗りながら、 久しぶりの現世の空気を味わっていると、 やがて精霊馬は、その地上へと降り立った。 霊体のまま、ふわふわと浮かんで、 まずは自分のお墓へと向かうことにする。 そこに見えるのは、両親が2人揃った状態で 墓前で佇んでいる姿で、 父親の顔は自分の生前とは違い、 どこか憑き物の落ちたような穏やかな顔だった。>>247 両親はうまくいっているのか、と 少々意外な顔をした義哉だったが、 幸せで生きやすい人生を送っているのならそれでいい、 と、穏やかに微笑んで、その場をあとにした] (257) 2022/09/19(Mon) 1:38:39 |