【人】 灯守り 小満[とはいえ壁の華になっているつもりもない。そんな穏やかなのは性に合わない。 目につく灯守りや蛍には、手当り次第といった調子で杯を掲げてみせただろう。 グラスがキスすれば重畳。呆れられても、自分でくぅっと呷るまで。 そんな中、ひとりの灯守り>>253に目をやる。] ――立夏。 少し顔色が悪いね。"悪い夢"でも見た? [まだ在位の短い、若い灯守り。 隣の領域で顔をよく見るのもあり、彼女の能力を知っているのもありで、なんとなく気にかかった。 どうも最近まで立夏域は雨続きだったと聞いているし。] 疲れてるならたまにはうちにご飯でも食べにおいで。 といっても、ここの料理のがおいしいかもしれないけどねぇ。 [こう呼称するときの『うち』とは、小満域の『慈雨』のことだ。 冗談めかして告げながら、あまり話して立夏の負担にならないようにとひらり離れていく*] (258) 2022/01/17(Mon) 14:21:28 |