【人】 3年生 黒崎 柚樹[さっきから、津崎との間には、分厚いコンクリートの壁があるようにしか思えない。 顔が見えない。 声すら届かない。 何を告げても、反響して自分に返ってくるだけ────みたいな。 だから、謝罪の言葉が届かなくても >>249 、"ああ、やっぱり"って、思った。] ────うん。 私が自覚できちゃったから、伝えたかっただけ。 ごめん。 [この時は理性が働いて。 一人称、外そうとして。 でも、もういいや、と、そのまま告げた。 告げたところで、やっぱり届かないんだろうって、思ったしね。] でも、一緒に連れていくからね。 津崎を一人で放っておくとか、絶対、しないから。 [今になって武藤に叩かれた頬が痛くなってきた気がしたけれど。それでも言うだけ言って、私はその場を離れたのだった。 ちょうど入れ違いにやってきた松本さん >>254 には、軽く会釈だけ返して。*] (262) 2022/09/04(Sun) 21:30:59 |