[部屋から出ようと促した後「待って」と呼び止められたけど、
俺は待たなかった。
入口で振り返ると、顔を真っ赤にしながら
どこか恨みがましいような視線を向けてくる。
不安は不安だろう。
でも、正体不明の不安に振り回されている時よりは
全然マシだと（少なくとも俺は）思った]


　んー……


[スイッチを入れるなと言われたけど>>262
出来ない約束はできませ〜ん。間延びした返事だけして
首は縦に振らなかった。
一階に降りる途中、足元が覚束ない様子に手を貸したけど
（階段は危ないからね）一人で歩けるように
慣れてもらわないと。
がんばって下りたところで、古川が声をかけてくる]


　手伝い？　了解、一緒に行こうか


[いつもと違う和かほの動きを心配するのは古川に任せて、
俺は一足先に厨房に向かった]