【人】 鍵魔法師 ジブリール[そうだ。グルメ大作戦を粛々と遂行しなければいけないね。 夜食に飲茶セットを頂く予定だった。 夕食を少なくしてもらったおかげで、 ボクのお腹にもまだ余裕があった。 温かい点心三点が出され、かなり本格的な茶器のセットが。 ペンギン君が何処で習ったのか手慣れた手つきで、 茶器を温め、烏龍茶を注いで出してくれる。 聞香杯をそーっと持ち上げると、お茶は茶杯へ。 零れたり溢れたりせずに、茶杯に茶が満ちた。 聞香杯でまず、香りを楽しむ。 お茶は紅茶も烏龍茶も緑茶も、葉は同じだった筈。 こうも違うものかという程、独特な清涼感のある香り。 茶杯を満たす最初の一口を味わえば、 まろやかな苦みとそして、後口には甘さが。 とても上品だ。良い茶葉を使っているんだね。 熱々の点心に舌が火傷するかと思ったけれど、 パリッと揚がった春巻きは、 ザクザクの筍の食感が小気味よく、 小籠包は皮が破れた瞬間に溢れる肉汁に思わずにっこり。 餃子ももっちりとした食感と海老の旨味が絶品だ。 深夜に食べるという背徳感も、味の良さを後押しした。] (267) 2022/01/01(Sat) 19:50:06 |