【人】 シオン― 儀式会場 ― [そろそろ料理の準備が始まっていると思っていたが、意外にもまだだった。そして、しょんぼりした姿があった。とても見覚えがある、さっき新居の前で会った彼だった>>256] あなたも見学に来たの? [事情は彼の口から聞いたか、腹の虫にて察することになったか。] ちょっと待ってて。 [会場を出て料理の責任者の人を探し、食材の使用の許可を貰って戻って来た。] まだ待って。 [キッチンに移動し、大鍋にお湯を沸かして、小麦粉に水を入れて捏ねたり、肉や野菜を細かくして味付けしたものを包んで、お湯で茹でたものを大皿に盛って彼の前に出した。 調理中、彼はなにをしていただろう。手伝いたいと言うなら、包んだりを手伝ってもらう。] このタレにつけて食べて。 [タレを入れた小さい器を渡す。皮が厚めの水餃子。両親の経営する食堂で人気のメニューだ。 作りすぎて余った分は茹でずにキッチンに置いてある。明日余ってたら女の家の朝ごはんになるはず*] (268) さり 2021/12/04(Sat) 22:05:21 |