【人】 蕃神 雷恩― 楽園:桜花と ― ……そうか。 [やはり普段と、違う。>>267 声音もそうだ。どこか吹っ切れたような感じに思えるのは気のせいか。 ――距離も、そうだ。常のものよりも、幾らか近しい。] ――そうか。 [俺の顔が見たかった、という。 確かに、近くでは彼を見なかったように思う。 近くなくとも、互いの存在を感じ取れるから この場所では他に興味のあるものがあるのだろうと、思っていた。 けれど、こうして言葉にするのはやはり、珍しいな。 胸中独りごちる。] 最近は。いつものように根を張っていたり。 あとは、栗鼠に触れたりしたな。 ……メディウムとの散策の際に。 桜花は。俺をよく見ていたのだな。 [珍しいのは、己もだろう。 「言葉に」して君に近況を伝える様子は 以前と今とでは違う。確実に変化している。] (269) 2023/11/25(Sat) 21:52:20 |