【人】 管制官 スピカ【???】 [スピカに家族はいない、幼い頃に二人とも事故で亡くなったと聞いている。 両親の代わりにスピカを育てたのは施設の先生達だった] [その施設は教育熱心で、基本的な教育だけではなく、高等教育も、望めば専門教育も受けされてもらえる場所だった。 スピカも、より高度な教育を受けられる星への、星間留学をさせてもらった] [先生たちはみな優しかった、まさに親代わりと言えるだろう。 ただ、皆に平等に優しかった。 親のように、自分だけに向けられる優しさは、一度たりとも感じることはなかった(同然だということは理解している)] [だからスピカは家族というものに飢えているのだ。 誰かの家族の話を聞くのが、誰かの子供の頃の家庭の話を聞くのが好きだ。 話を聞くと自分の中の家族に対する渇望を、僅かながら満たすことができるから] [アンテナと運命を共にすると決めたから、家族を持つことはないだろうと思っているスピカにとって"家族"とは夢そのものなのだ**] (274) 2022/07/10(Sun) 22:00:55 |