![]() | 【人】 役者 古河 冬梨[駐車場に向かうと先に天刻とマネージャーの姿があった。 手渡されたコーヒーの心遣いがありがたい。 後座席に二人で並ぶとまた、酔いそうな気もするが コーヒーの香りが少し気分を和らげてくれるだろう。 ふと、天刻が口をつく。 役者バカの話題に触れると彼にクスクスと笑う。] 可愛い事言うじゃん、天刻。 ……「役者バカ」への共犯のお誘い? 宿題は夏休み終わる直前に慌ててやる質だから、 まだ見つかってないよ。 [笑い混じりに要望を伝える。 カップに入ったコーヒーを零さないようにそっと口元へ。 ふわりと鼻先を掠めていい香りだと分かった。] (274) 2025/08/09(Sat) 1:07:46 |