 | ― 食堂:エレノア ― [彼女の姿は確か、 探す中で既に見つけていた気がした。 >>260 短い記憶を辿り食堂に戻れば。 ………良い香りが漂っていた。 昼に比べ熱のある料理は >>189、 失った味覚を補う様にか敏感になった鼻腔を擽る。 食欲をそそるその匂いは、 けれど口にすれば舌に熱と刺激しか与えてくれない。 嗅覚と釣合わぬ奇妙な感触は多少慣れても違和が強く 食欲を減退させ遠ざけるのに十分だった。 身を引きそうになるのを堪えて中に入り、 彼女の席へと歩幅のある足音を立て近付く。] (276) 2024/09/02(Mon) 1:24:34 |