【人】 未國 聖奈── 午前中・世良 ── 走って、歩いて、逃げて、隠れて 辿り着いた公園は、息が聞こえるほど静かで。 お守りのお詫びには首を横に振って大丈夫って>>238 話す場所に選んだのは滑り台 場所なんて天の神様の言う通り、で選んだって きっと微々たる差だった。 見てるものが違う、に少し微笑んだ 人間ってたぶん早々分かり合えない 馬鹿みたいに何も考えないで生きてきてたら そんなこと、どうでもよかったのに 考えちゃうから、人間の違いによく気付く。 「 …両方かな 」 聞いて欲しいのか、聞きたいのか。 あたしは、そう答えてからゆっくり息をする。 (278) 2022/10/18(Tue) 2:42:25 |