![]() | 【人】 味覚喪失 ラグナ[断られたなら、 無理を言わずにそのまま身を引いただろう。 もし承諾されたなら、 神の子に捧げた時と同じ様に 彼女に『嗅覚』を捧げた事だろう。 『視覚』もと望まれればペンダントを借り足して。 エレノアの選択はどうだったか。 全ては明日の朝に分かる事だろう。 此処でのやり取りを終えたなら、 自分は誰に声を掛けられても振り向かず 自室へと戻り夜を明かすだろう。 窓の外、壁の向こうから虫時雨が響く。 夜は静かに更けていく。*] (280) 2024/09/02(Mon) 1:27:42 |