人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 蕃神 雷恩

― 楽園:メディウムと ―

[疑問に思っていたことが、ある。
植物同士を触れ合わせ、交わらせ、感覚を共有し。
その間に、伝わる貴女と君の感情。
それは、多少人間の方は拗らせているというか
素直ではないが、どちらも行為のようなものを感じていた。

――なのに、それを人の方は口にしようとしていない。
その理由は、何なのだろう。と。

思索する。思案する。

それは自身の致死願望によるものではないだろうか。
と、大まかな仮説を、たてた。

これほど細胞と交わらせたなか。「彼女」と「貴女」の分離は
「貴女」はともかく「彼女」は多分「持たない」だろう
それを望むということは、死にたいと同義である。

死に向かう彼女が、思いを封じるというのは理にかなっている。
彼女なら、そうするだろうとは性格も参照すれば容易に想像できた。
なお、実際はそんなことはなかったのだけれど、それはさておいて。

彼女の、消えゆくような感情の吐露を聞き。
――安堵したのだ。これで死に向かおうとする足は、鈍るだろうと。]
(281) 2023/11/25(Sat) 22:26:43