【人】 蕃神 雷恩[涙に指を伸ばし、拭う。 そのまま近づいて――ちかづいた、ところ。 ふと、彼女が抱える赤色を目にする。>>275 確か、旧人類の精神のよりどころの1つ。新約聖書だったか、旧約聖書だったか。 それに書かれていた果実だ。 赤く、美しい色合いで、どこか甘い匂いを漂わせている。 そんな君が、果実を食べようと誘う。 好き。と言ったすぐ後に。果物食べよう!である。 抱え込んだものを吐露して腹が減ったのだろうか。 そうであるなら、案外子供っぽさも残しているのだな。 可愛いものだ。などと思うが。 事実はすっごい不器用な可愛い求愛方法だった。>>275 悲しいかな、それに思い当っていない己は。] (282) 2023/11/25(Sat) 22:27:18 |