人狼物語 三日月国

188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】


【人】 XII『吊された男』 ユグ

――シトラと――

シトラは、この世界が大切だったんですね。

[>>236睫毛を伏せる彼女の表情に、こちらもそっと目を伏せる。]

僕は……そうではなかった。
この世界は僕にとって、何でもなくて……
いらない、捨ててしまおうと言われたら、わかりましたと言えてしまえるもので。
シトラのように大切に、愛せてはいませんでした。

箱庭の崩壊を恐れても、壊したのはかつての僕らで、もうそんなことにはならない、させないなんて言っていたかもしれません。

[皆が箱庭に行ったとしても迷うだなどと、想像もつかない。
 それだけ僕らは、違う存在だった。
 そのことを自覚できたのは、収穫だと思う。
 きっと数日前のユグならば、迷うシトラを如何に箱庭に連れて行くか、必死に説得しようとしたに違いない。
 彼女の胸のうちに何があるか、考えもせずに。]
(283) 2022/12/24(Sat) 19:25:29