【人】 専門学生 結城 しろは― 現在 ― はぁい。ありがとう。 あ、美味しそう。頂きます。 [焼きあがった壺焼きを受け取って、 ふうふうと息を吹きかけて冷ます。 言われた通り出汁を火傷しないようちびちびと吸えば 凝縮された旨味が口の中に広がって目を細めた。] ……そっかあ。 なんか、嬉しいわね。そういうの。 [問いはあっさり肯定された。 日本の文化をあれこれ挙げる彼からは この国が好きでここに来ているんだな、と伝わってきて。 そこまで愛国心が強いわけじゃないけど やっぱりちょっと誇らしい気持ちになってしまう。] (284) 2022/07/29(Fri) 9:08:52 |