【人】 鬼の子 千有難うな。腹がいっぱいだ 二日も続けてこんなに食うことになるとは思わなかった [黙ってもう一度順番に口にし、そこで盆は鬼の方へと押される。 残した原因は味ではなく胃の大きさ。腹部を摩る動きは演技などではない。 豪快な握り飯を椀に詰まる汁気を吸いに吸った野菜たちと共に完食出来るのなら、このような身体で輿入れすることは無かっただろう。] 昨日言わなかったか? 千太郎は付けられる筈だった名前、 俺はずっと千と呼ばれて育ってきたんだがね [酷く作り慣れていない、自分の為に用意された飯に付ける文句などは無くとも その呼び掛けには怪訝そうに腕を組む。] (287) 2021/06/18(Fri) 3:06:29 |