【人】 軍医 ルーク[ どれほどそうしていただろう、 天の大穴から、再び落ちてくるものがある。 ぞくりと、背筋が凍り付く。 “総攻撃” それは、どれほどの規模の攻撃なのだろう? 天の大穴の上には、どれほどの兵器が残されている? 押し寄せる濁流のように、次々と投下される機獣は、 その一体がどれ程のひとを殺すだけの力を持っているのか。 ―― ぎらり、と、 視界の片隅で、何かが光った。 落ちてくる一体の軌道が変わる、 此方へと、落ちてくる。 ]――…っ! [ これまでにはいなかった機体、 これまでにはなかった状況だった。 それが何かを頭が理解するよりも先に、 総毛立つ尻尾が、耳が、その危険を全力で告げる。] (295) 2020/05/26(Tue) 22:59:37 |