人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 寿ホ儀 直青


 ──桜花。


[その所在は探すまでもなく"識って"いた。微かに、しかし充分に注ぐ光を受ける、その背に声を掛けた。

近頃の彼は、これまで以上に好奇心を遊ばせているようだ。迸るままに飛び回る視線は、その通りに本人を導き続けている。"ひと"への興味も、増しただろうか。]

 楽しんでいますか。
 今という時間を。

 ──今日はひとつ、おねだりをしに来ました。

[背が並んだのは何時のことだったか。変わらぬ高さにある瞳を、その輝きに目を細めて覗き込む。]

 桜花のお気に入りの場所へ、
 僕を案内ガイドしてくれませんか。

 君の目に映るものを、
 並んで見てみたいのです。

[記録ログとしてではなく、同じ時間と空間で共有するそれは、今後はきっと貴重なものになっていくだろう。成長した我が子へ、過干渉は望むところではないのだ。子離れ、という古い言葉を思う。]


 お願い出来ますか。僕のbébé。


[bébé──あと何度、そうと呼べるだろう。]

*
(296) 2023/11/26(Sun) 1:41:31