人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 巫凪 桜花

[春の真白い木蓮。夏の青々とした池に浮かぶ蓮。
いくつもの区画を、行き過ぎていく。
目に留まる緑と彩を時折指差し、
彼には既知だと知っている名を、記憶を手繰って聞かせながら。

時折栗鼠が、兎が、灌木の陰に顔を覗かせる。
人への恐れを知らない無邪気さで。

紅葉の木立。揺れる秋桜。
風が、可憐に香った。


足を進める程に、緑は息を潜めていく。
ようやく足を止めたのは、楽園の端。
巨大な骨組みと分厚い硝子の向こうに、煤けた空が臨む。

其処にあるのは、これから埋める余地としての空白>>1:168]
(298) eyes 2023/11/26(Sun) 4:24:03