【人】 ][『月』 エーリク[ 誰かが誰かと話している。 そのくらいの認識はあった。 ただたまたま近くにいたシトラが 会話を終えたあと、同じように立ち尽くしていたから ――だと言えれば良かったのだけど 残念なことにただ、近くにいたのが君で、 僕に見つかってしまったのも君だった。 握り返そうとする手の気配>>230に、 概ね無意識で、気づき、先に少し強い力で その手を握った。 そのまま暫し、時間にしては五分ほど 無言で手を握っていた。 もしかしたら、痛いと言われていたかもしれないが それに気づくことが会っても、五分後のこと ] (304) 2022/12/15(Thu) 8:40:32 |