【人】 朧广灯 リヒトーヴ― 楽園内:桜花と ― [ ふむ、と機械は己を振り返った。 機械の苦労と人の苦労は、恐らく箇所が異なるだろう。 例えば合理には煩いが、徒労は厭わない。 ] ……そうでもありませんよ。 出来ると分かっていることを行うのは、苦になりません。 それが得られるまでの方が大変です。 [ 故に、相手の指が手の中の果実を玩ぶ様を>>252 機械は受け入れれば、 その仕草に変化を付けて回った。 ] 己は、無粋とは思いませんでしたよ。 あなたの情動を引き出せたのであれば、 この庭を築いた甲斐があったというものです。 我々は、この庭を作り出すことは出来ますが 意味を持たせることはできません。 それは常にあなた達から与えられるものだからです。 どうぞ楽しんでください。 ……規定の範囲で、と付け足しはしますが。 (307) 2023/11/26(Sun) 6:24:08 |