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「おや、お代ですか。」
小鳩さんから差し出された封筒
>>267を見る。
言ってしまえば、本当は必要がない。
人間のような食事は不要、精気の入手に困ってもいない。
事務員として給料も貰っている。
それでも――
「ありがとうございます。」
素直に受け取った。
『受け取ったものに礼を返す。』
人も淫魔も変わらない、最も基本的で当たり前の事。
私より永く生きた者でさえ、それを忘れてしまっている者もいる。
その分、今度来てくれた時には多少サービスしてあげようかと思いながら。**