【人】 1年生 朝霞 純>>309 [本を読む感じ、それが楽しいか。 問いかけられた質問に、私は答えられなかった。 本を読むのは楽しい。 私には経験できない風景や体験や感情がある。 アレルギーで諦めるしかなかったもの。生まれつき理解出来なかった感情の規格。 それらを文章を通して仮想体験させてくれるものが、私にとっての本だった。 でも、楽しいの言葉に、素直に肯定することは出来なくて。 だってそこにあるのは純粋な楽しさではないから。 憧れや切なさをどうしても孕むものだから。 だから私は語られる言葉をただ聞いていた。 色文字共感覚、文字に色が見えるというそれ。 それは工藤さんと同じように、世界が人とは異なって見えるだろう特徴だった。] (311) 2022/09/19(Mon) 13:21:15 |