人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 マシロ

 ― 三年前 ―



[ 高校を卒業してからの二年間は、正直どん底にいた。
  大学にも専門にも行かずにアルバイトでお金を稼ぎ、
  「今まで育ててくれてありがとう」と母へお礼を言って
  貯めたお金ですぐさま実家を出た。
  それ以降連絡がないから、多分、縁は切れた。

  料理をすることだけが唯一の楽しみで生き甲斐で。
  学生時代の"自分の家は人と違うのかな"なんて感情のまま
  荒れて生きているうちに、嫌だな、と思ったのだ。

  こんな腐ったまま生きていくのは、辛いな、って。

  いつか、大事な人と一緒にご飯が食べてみたい。
  欲を言うなら、作れなくなった、ケーキも。 ]

 
(316) 鬼葉 2023/03/02(Thu) 14:36:46