【人】 二年生 鳳 凛[三年生になったある日、凛は公園で一人暮らしの老婆と出会う。 彼女は凛が作っていた端切れの帽子に興味を持ち、話しかけてきた。 病気で、髪にダメージを受けたと言う彼女の生活には帽子は欠かせないという。 だが、なかなか被っていて楽なものがないということで、凛の端切れで作った柔らかい帽子に関心を示したのだった。 凛は彼女と共に柔らかい被り心地の帽子を作るようになり、彼女の所属する患者会に寄付したりしているうちに凛の帽子を正式に販売してはどうかという話が持ち上がった。 言われるままにネットにショップサイトを立ち上げたところ、売れ行きは上々。 販売金額に関しては、凛が決めると無料、や利益のほぼ出ない金額となりそうだったが、患者会のみなさんの意見を聞くことにより適正金額に収まっていた。 また、凛のお金は手元に残さないという性分は自身にのみ適用されるため、お店のお金が全額寄付されるということはなく、どうせ寄付するならと投資を進められたところ、思い切った手法が功を奏し、図らずも利益が倍増していたりしていた。] (320) 2021/07/30(Fri) 17:13:53 |