人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

-失敗だったデートの話-

[その日、俺は確信していた]

(今日は……イケる……!)

[隣で楽しげな表情を見せてくれる彼女は、豊満でやわらかな胸を俺の腕に惜しげもなく押し付けてくれている。

連日のLINEもマメに返し続け、
(深夜に叩き起こされ、ひたすら愚痴に共感を求められ続けても「寝てスッキリした方がいい」なんて身もふたもないことは言わなかった)

初回のデートから三回目の今まで、デート代は全奢りし続け、
(初回で手を出すのはNG、好意は伝えても性欲は見せてはいけない)

ついにここまで漕ぎ着けたのだ。

そしてその日のデートも順調だった。
順調だったのだ。

──あいつに会うまでは>>275]
(323) 2023/03/02(Thu) 14:59:45