![]() | 【人】 日本舞踏家 月嶺 澄翔ええ、この花押は、私に書を教えてくださった先生が 考えてくれたもので……。 [とても気に入っているんです、と、丁寧に朱肉を色紙に馴染ませる。 >>315] 子供の頃は、1人1つのスタンプがあって良いなと、 周囲の大人たちを羨ましく思っていました。 [今は、この印影に刻まれたそれぞれの意匠が、"澄夜として誇れる澄翔であれ"と告げてくるようで、目にする度に気の引き締まる思いではあるけれど。] 私も……悠凛さんや七川さんにサイン、貰えば良かったな。 [ぽつりと呟く。一昨日は結局、姉の分しか貰わなかったんだ。 姉の分を書いていただき、じゃあ己の分は手帳にというのは、また大変失礼な気がしてしまって、今度は自前の色紙を改めて持っていこうと(いや、状況柄、持って歩こうと)小さな決意を固めていた。 そしてそれから数時間、笙の稽古をして。] (323) Valkyrie 2025/08/09(Sat) 15:48:56 |