【人】 蕃神 雷恩[言葉にしていなかったのは己も同じ。>>292 俺が色々考えて成長していったように、君もそうであるのだろう。 だから、俺は君の言葉を聞く。 差し伸べられた手を、見る。>>293 己の手をつかむ手を、見る。 ――君を、みる。 突如、感謝とともに微笑みを浮かべる君を。 もしもを語る、君を。] ……桜花。 まずは、ありがとう。……と。 君がいたから、俺は羅生をこれ以上困らせずに済んだ。 ――君と過ごすのは、心地よから。 [君は言う。よかった、と。 少し引っかかったのは、過去形であること。 それだけなら普段のことを回想して感謝を述べているのだと そう思えたのだけれど。 ――もしもを語る君に、握った手を握り返しながら訪ねる。] (326) 2023/11/26(Sun) 6:43:00 |