【人】 休職中 スピカ【一年後】 [その日はスピカは独りでいた] [その知らせを受けた時のスピカは自分では冷静だったつもりだったのだが、ダビーによると明らかに"あの時"と同じようであったと言われ、担当医との相談元、このような判断をした] [ 親しい者の死が与えるショックは尋常ではない。 それもあなたたちのように、運命共同体であり、家族ともいえるような間柄ならなおのこと。 担当医はそう言って首を横に振った。 あなたの行きたい気持ちはわかる、でもそれは今すべきことではない。 むしろ、行ったことであなたの心の平穏が失われるのであったら、彼女はそのことを悲しむのでは? そう言われると返す言葉がなかった。 大丈夫です、時間がかかってももいずれはちゃんと向き合うことができます。 ちゃんと向き合えるようになったら、その時改めて会いに行きましょう。 そう言われてその日のカウンセリングは終わった] (329) 2022/07/23(Sat) 13:18:46 |