【人】 1年生 朝霞 純>>a116 [暖かい手と、規則正しい脈動。 その二つは確かに、生きていることの証。それはあの時と同じだった。>>187 >>205 それでも不安に駆られるのは何故か。 心臓の音に、体温に、疑問を持ってしまう理由。 目が覚めて、他の人にあった途端に、距離をとろうと無意識に心がけた理由。 突拍子もないけれど、自分の心臓が危機を知らせているのなら、それが事実なのかもしれない。 ここにいる皆は、もう死んでしまっているのかもしれない。 なんて、冗談みたいな。 でも、自分は昔から死に瀕することが多かったから、死というものに関して、非常に警戒心があるのも確かで。] 生きてる。 [自分に言い聞かせるようにそう言った。 後々会えたら、そしてできるなら、皆の脈を計って生きていると確かめるのもいいのかもしれない。 だって、もし死んでいるのなら、生きてるように見せかけることに意味なんかないように思えるから。] (331) 2022/09/07(Wed) 22:59:35 |