【人】 1年生 朝霞 純[声をかけられて驚いた、てっきり寝ているものかと思っていたから。 手を戻すとき、なるべく静かに戻したのだけど、他人に身体を触られると、やはり分かるものなのだろうか。 いや、そんなことよりも、生きてる、と。 その言葉が、とても嬉しくて、安心した。 そして、どこか、自分でも気づいてないうちに、気でも張り詰めていたのか。 私は泣いた、声は出なかった。 溢れる涙をそっと指で拭うだけ、ただそれだけの穏やかな涙だった。] (341) 2022/09/07(Wed) 23:27:41 |