【人】 3年生 武藤景虎あんだよ、二人とも照れなくてもいいのにー。 [二人に振られた手は引っ込めて歩みを進めると、視界が悪い、というより見通しが悪いことに気づく。 何かを考え込むみたいに歩く徹っちんは邪魔しないでおこう。>>334 オレはといえば、辺りを見渡しながら空の様子や山の木々を見ていた。 バスから見た景色ともあの絵ともよく似ているのに違って見える。 空はこんなに晴れているのに山の向こうの景色は霧でもかかったように霞んでよくわからない、近距離のはずの前方も。 なぜかはっきりと見える空の天辺真ん中くらいに差し掛かった太陽は、天井に張り付いた蓋のようにも思えた。] そろそろ吊り橋抜ける、よな。 [先に何があるかわからない、崖崩れみたいに道が消えてるかもとか真っ暗な空間でもあるかもとか、あまり良くない想像が膨らむから慎重に覗き込むくらいの気持ちで足を止めた。] (345) 2022/09/05(Mon) 14:03:05 |