人狼物語 三日月国

68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】


【人】 流星の騎士 ヌンキ

【ソロール】

会議場に戻ってひとり、トントンと自分の頭を指でつついている。
共にダンスに混じって楽しみたい気持ちもなくはないが、考えることが多すぎた。
気になることはたくさんあるのだ。

”シータ”の痕


今日みつかった二人の死亡者に共通する案件だ。
だが、殺され方には随分と差があるようだ。

となると、これは単独犯ではない――とするのが安牌だろう。
そしてこの事件の犯人には知性があるということだ。

知性なき獣はこのような殺し方は絶対にしないのだから。

「護らなければ……」

騎士として。

「幸せになってほしい」

俺個人として。

「俺は人形じゃない……俺には動かせる手も足も……考える頭もあるんだから」

ぶつぶつと呟く言葉には力がなく、どこか遠くを見ている目だ。
しばらくするとふぅ……と大きく息をつき、ダンスフロアと化してしまった会場の方に目を向けるだろう。
(348) eve_1224 2021/04/20(Tue) 13:05:41