>>295 ルヘナ
「ルヘナさんも、ありがとうございます。
ぼくがいなくなったちょっとの間……
紅茶、淹れてくれていましたよね?」
"見てました"と笑う。
「ツミゲー……?はよくわかりませんけど
……やっぱり、ルヘナさんも
ぼくにはまだ知らない世界へと行ってしまうんですね」
紅茶にうっすらと映る自分の影を見つめる。
世界の真実を知ったるや今や
そこまで驚いた様子はなかった。
「ぼくは、そうですね。みなさんが
あちらへ帰った後も、どうにかして
着いて行ってみたいなって思います! ふふ」
不敵に笑った。何かを企んでいる顔だった。