【人】 2年 ステラ― 魔道具クラブ ― [ここで制作される道具は多岐にわたる。 もちろんアフターフォローも大事な事。 修理にメンテ……何でもお任せである。 その日も、クラブの隅で、個人的なものの試行錯誤をしていたのである。 声をかけられると、手を止めて顔を上げる。 そこにいるのは、同じ寮の下級生。 顔は知っている…それにある意味気になっていた人でもある。 どこか人を避けるような子。 それが、1年の時の自分と重なって気になっていたが、自分から声をかけると言うのが出来ず、気にして、遠くから見ているだけの相手であった。 どうしてここにと思うが、たまに見かけていたような…そのやつだろうと納得する。 一人納得し、何も言わずに見つめているのは、不躾だろう。] ……道具の制作の、準備…かな? 刻む術式も、素材も、まだ、試行錯誤の段階。 [見せてわかるだろうか、一応、書きかけの術式を見せる。 見られて困るものではない…そして読み解けなければ、意味をなさない。 そこに書かれているのは、何かを押える術式…読み解けるのなら、それが解るだろう。*] (349) 2023/06/22(Thu) 23:22:37 |