【人】 緑山 美海>>325 隣でスモアを可愛がる 不審者 旦那に、ひんやりとした視線を向ける一幕があったそうだ。なにやってるんだろ、あのひと······。 「やっぱり出来立てはいいよね」 「それ、美海の作る奴が一番っていつも言ってるじゃん?···他に褒め言葉のレパートリー増やしておいてよね」 意地悪な言い方だけど良い気しかしないもので、次々にスモアのおかわりを作っていったのだろう。 貴方に褒められると『もっと頑張ろう、美味しいものを作ろう』って思えるんだ。 だから··· 「いつもいっぱい食べてくれてありがとうね、宗太郎」 軽くお腹が膨れれば昼間の疲れも相まってか、眠気が上がってくる。 「焚き火って暖かくて落ち着く、この薪が燃える匂いも結構好きかも」 ゆらゆらと揺らめく炎を眺めながら、そのうちこくりこくりと船を漕ぎだすのも時間の問題だろう* (350) 2023/03/03(Fri) 15:11:36 |